本のある暮らし

人生は一冊の本のように味わい深いです。そんな日々を綴ります。

【読書感想】鈴木祐さん著 無MU=(最高の状態)になる方法が書かれた本を読みました。

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おはようございます。

 

1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。

 

今日ご紹介する本はこちら。

 

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鈴木祐さん著 「無MU=(最高の状態)」です!!

 

 

 

この本の説明

 

この本の目的は、

不安や心配事をクリアにし、

生まれ持ったポテンシャルを取り戻すお手伝いをすること。

 

この本を読む上で大事なポイントは、

 

  • ①人生において「苦しい」とはどのような現象なのか考える
  • ②あらゆる「苦しみ」の共通項を見極めて普遍的な対策をとる

 

 無我に至る精身修養の技法が書かれた本となっています。

 

無我の境地に至るまでにはトレーニングが必要みたいです!

あやこ
 

 

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 人は生まれながらにして「ネガティブ」

 

私たち人間は生まれながらにして、

ポジティブな感情よりもネガティブな感情の方が優位なんだそうです。

 

例を挙げると、

ネット上のニュースでおめだいニュースよりも、

悲惨なニュースに皆反応しますよね?

その拡散スピードは驚くほどです。

 

それは生存の危機を脅かされると感じるからだそうです。

 

その機能はホモサピエンスが出現した、約20万年前から備わっており、

命の危険に満ちた原始時代での世界では役に立った警戒システムが、

安全な現代ではうまく働かなくなったようです。

 

あやこ
 

ネガティブ思考は悪いことじゃないんだね!

 

 

 避けるべきは「第二の矢」

 

かつてゴーダマ・ブッタはこう言いました。

「一般の人と仏弟子の違いとは、

”二の矢”が刺さるか否かだ」

 

たとえば、あなたが半身不随になったとします。

この時における第一の矢は半身不随による苦痛そのものです。

 

身体が満足に動かせない最初の苦しみだけはどうしても避けられません。

 

そして、頭の中で考えます。

 

身体が動かなくなったら家族はどうすれば良いのか?

介護の生活ばかりで申し訳ない。

もう人生は終わりだ・・。

 

このような考えが”第二の矢”なのです。

 

事実の苦しみに次いで、自らの思考で悩ます。

第一の矢までは皆それぞれ苦しみがあります。

第二、第三と次々と苦しみを与えるのは自分自身ということなのです。

 

いつも苦しめるのは自分の思考なんだね

あやこ
 

 

 

 苦しみの原因の「自己」とは?

 

すべての苦しみの原因は「自己」の問題に行きつくことが分かります。

では、自己とは一体何なんでしょうか?

 

自己とは、

「私は常に同じ人間だという感覚」

この定義を起点にされています。

 

「私はよくやっている」と思う時もあるでしょう。

けれども先述した通り、

人は生まれつきネガティブな思考を持っています。

 

自己に関する思考はマイナスの方向へと向かい、

「第二の矢」を放つ原因でもあるのです。

 

ヒトの心をなくしたほうがいいのか?

 

自己が消え失せれば苦を受けることもなくなり、

楽になると考えられるかもしれません。

 

けれど、「自己は消せるのか?」そんな疑問がでてきます。

 

「自己」は生存用のツールボックスである

 

著者は「自己」は神経心理学では7つに分類されるといいます。

 

①人生の記憶

②性格の要約

③感情の把握

④事実の知識

⑤連続性の経験

⑥実行と所有感

⑦内面の精査

 

 

この7つは問題が起こった時に、脳が瞬時に判断して、

持ち出して解決に導くように作動されるようです。

 

それはまるで、

サバイバルに必要な道具の寄せ集めにすぎない

と著者はいいます。

 

 

あやこ
 

脳はその時々に応じたツールを使うんだね!

 

 自己が消えるシーンはいつでもある

 

自己は消えないのではないかと疑問に出ましたが、

実は自己が消えることは珍しいことではないそうです。

 

自己が消えるシーン

ゲームにのめり込んでいつのまにか数時間経っていた。

本を読み始めたら気づいたら夜中だった。

 

このように、何かに没頭している時間というのは、

自己が起動していないというのです。

 

 

「わたし」の力を借りなくても多くの処理を行うことができます。

 

例えば、朝起きてコップ1杯の水を飲む。

ご飯を食べた後は歯磨きをする。

これらのルーティンと呼ばれるものは、

自己を頼らず処理をしていることになります。

 

①自己が消えるのは珍しいことではない

②自己が消えてもあなたは作動する

 

自己はトレーニングできるそうです。

 

自己が消えるということは苦も少なくなるね

あやこ
 

 

 

 私たちは虚構の中で生きている

 

ヒトの脳は物語の製造機である。

神経科学の分野ではよく耳にするようになったそうです。

 

脳は次の3ステップを経ているようです。

 

①周囲の状況がどう展開するかについて事前に脳が物語を作る

②感覚器官が受け取った映像や音声の情報を脳の物語と比べる

③脳の物語が間違っていたところのみ修正して、”現実”を作る

 

 

例えば出勤するとします。

今日は晴れているだろうと思い込んだ。①

外へ出てみた②

雨が降っていたから家に戻って傘を持ってまた家を出た③

 

これが3つのステップです。

脳はある程度予想をし、それが予想通りでない場合、対処をするということです。

 

同じようなトラブルに苦しむか苦しまないかは、

メンタルに関係なく、

脳内に作られた独自の”ストーリライン”が適応か否かの問題

だそうです。

 

”物語”は脳内で自動的に動き出し、

私たちには制御できない

 

私たちは”物語”を唯一の現実だと思い込み、

それに気づいていない

 

 

 

あやこ
 

自己は物語で構成されているんだね

 

 

脳の「物語」を変えることはできるのか?

 

脳の「物語」はノンストップで起こってしまいますが、

そらすことはできるそうです。

 

それは「停止」と「観察」が有効だそうです。

 

この「停止」と「観察」にはトレーニングが必要で、

詳しくは本書にたくさん書かれています。

 

あやこ
 

このトレーニングをすることで無我に近づけるんだね!

 

 

 無我に至るとどんな境地になるのか?

 

無我に至った人達の様々な証言が残されているそうですが、

一番多い意見は、

 

自己が消えたあとで独特の一体感や安心感が生まれ、

人生の悩みが消えて強い幸福感を得た

 

脳のおしゃべりが止まった

 

心の水面が凪になるイメージかな?

あやこ
 

 

 おわりに

 

今回読んだ本書、とても難しい内容でした。

一度読んだだけでは消化不良というのが、正直な感想です。

 

それくらい難しい内容ではありましたが、

本を読んで、

youtubeで要約されている方のチャンネルを見て、

復習し、そしてブログにまとめるためにまた読み返す。

 

その作業を繰り返すと理解が深まりました。

 

脳の仕組みをしっかり理解した上で、

「自己」のトレーニングをし、

物語の癖を修正することにより、

心の平穏にたどり着けるようです。

中々できることじゃないですね。

 

人間は楽な方楽な方へ流れるので、

いつもの思考の方が選択する手間が省けるので、

脳はきっと楽な方を選びますからね。

 

この本に興味持たれた方は、

ぜひ本書を熟読し、トレーニングをしてみてください。

 

あやこ
 

私は自己観察をしてみます!

 

 

以上、鈴木祐さん著「無=(最高の状態)」の紹介でした!

引用文は全て本書より

 

 

 ★同著のこちらの本もおすすめです★

 

www.genko-library.com

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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