おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
瀬尾まいこさん著「掬えば手には」です!
あらすじ
大学生の梨木匠は、平凡なことがずっと悩みでした。
P4~
ナンバーワンにもオンリーワンにもなれる要素がなくて、
個性と言えるようなものは一つも持ち合わせていない。
どの集団にいても、ちょうどまんなか平均値に居座っているのがぼくだ。
そんな匠は、
中学3年生の時に、人の心が読める力があることを知るのです。
ところが、アルバイト先で出会った、
常盤さんの心をいつも通り読もうとしたところ、
彼女の心だけは読めませんでした。
でも、彼女の背中から、
別の声が聞こえてきて・・。
声の主はいったい誰なのか?
常盤さんの心を読むことはできるのか?
優しい感動が広がる物語となっています。
感想
優しい物語の代表とも言える、
瀬尾まいこさん作品。
今回も心温まる物語でした。
主人公匠は、
中三の時に、不登校だった三雲さんという女の子が、
初めて学校の教室に来ることになった日、
三雲さんの気持ちを察して、
ある行動に出ます。
その行動を見て、同級生たちは、
エスパーだ!!と、
匠を称えるのです。
それまで平凡だと思っていた匠に希望の光が見えた瞬間でした。
それから匠は人の心に注目し、
的確に相手の気持ちを察するようになったのです。
大学生になり、バイト先にやってきた常盤さん。
彼女の気持ちだけはどうしても読めなくて戸惑います。
でも不思議な声が聞こえてきて、
常盤さんがなぜ心を開かないのか分かった匠。
少しずつですが、歩み寄り、
彼女の心が解きほぐされていく様子にじんわりでした。
このバイト先の店長の大竹さんがまたいい味だしていました。
口が悪く、バイトが次々に辞めてしまうほどなのですが、
根は本当は優しく面倒見がいい人なのです。
大竹さんのキャラが私はいいなと思いました。
そして、匠のいつも傍にいる、河野さん。
匠は人の心が読めるはずなのに、
河野さんの気持ちだけは読めていないなぁと思うのでした。
人の心って読むのは難しいです。
でも、一緒にいると何となくわかることってありますよね。
声の調子だったり、
雰囲気だったり。
その人のことをどれだけ理解しようと努めるかによって、
心の読み具合って違うんじゃないかなぁと思いました。
P41~
ぼくらって、人にどう見られるかにこんなにもこだわっていて、
それでいて隠したいその感情はこんなにも透けて見えていたのか。
私も昔から人の気持ちに敏感というか、
何となく分かってしまうことがよくあります。
逆に相手に、自分の気持ちが分かりづらい態度をしていることがあるかもしれない。
なんて思いました。
相手のことばかりじゃなく、
自分の心を開くことも大事だなとこの本を読んで感じました。
読むと心がほっこりする物語でした。
以上、瀬尾まいこさん著「掬えば手には」を読んだ感想でした!
心がほんわかあったかい気持ちになりたい人におすすめの一冊です。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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