おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
「あなたとなら食べてもいい」です!!
この本の説明
この本は食をめぐる7つのアンソロジー小説となっています。
各章はこんな感じのラインナップです。
「くろい豆」
離れられないのは、ただの情?
秘密を背負う男女の静謐な食卓
千早茜 著
「消えもの」
盗まれたエクレアが導く驚きの結末とは・・?
遠藤彩見 著
「居酒屋むじな」
無愛想な男がやる居酒屋にしか行き場のない人たちがいた。
田中兆子 著
「サクラ」
減量に奮闘する女性が巡り会った恋。
神田茜 著
「アドバンテージ フォー」
美食の上で繰り広げられる女同士の舌戦。
深沢潮 著
「ほねのおかし」
久しぶりに会った幼なじみは遺骨を持ってやってきた。
柚木麻子 著
「フレッシュガム」
瑞々しい初恋を描く「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」番外編
町田そのこ 著
過去に読んだことのある作家さんから、
初めましての作家さんの作品まで読めるのが、
この本のいいところだと思います。
短編集だからこそ、読みやすいと思います。
心に残ったこと
P216~
「いやー。お菓子作りしてるっていう自己肯定感すごいね。冷凍パイシートだけど」
この文は「ほねのおかし」の中の一文です。
幼なじみの二人が、
一緒にお菓子作りをするシーンなのですが、
昔仲良かった頃、
二人のお母さんがよくお菓子作りをしてくれた思い出を回想しながら、
お菓子を作るシーンに心がほっこりしました。
二人の記憶では、
どうして母親同士はあんなに楽しそうにしていたんだろうと思っていたみたいですが、
自分たちが実際にお菓子を作ってみたところ、
意外と楽しくて、
あの時のお母さんたちの気持ちがなんとなく分かったようです。
私もお菓子作りをすると、
自己肯定感があがる気持ち。
すごーくよく分かるなぁと思いました。
お店で買うのは簡単なんだけれど、
自分で作れた!作った!という満足感が違うんですよね。
感想
装丁からして、美味しそうなおやつが沢山出てきてほっこり系なのかな?
と思いきや!!
どのお話しも、大人の事情や、生きづらさを抱えた内容のお話しでした。
どちらかというと、
美味しいご飯にほっこりではなくて、
人生の傍らに「食」がさりげなくあるという感じに受け取りました。
ちょっと題名とは違う内容の本だったかなと思います。
普段読んだことのない作家さんの作品も読めて、
息抜き読書に良い本でしたよ。
食のある風景は、人生にとって切っても切れない風景だと思います。
どんな思い出にも食は寄り添うものなのかなと思いました。
以上、「あなたとなら食べてもいい」の感想でした!
★今回読んだ本の作家さん作品はこちら★
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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