一冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
千早茜 著書「さんかく」です!!
「さんかく」の本の説明
古い京町家で暮らす夕香と同居することになった正和。
理由は「食の趣味」が合うからだ。
ただそれだけ。
正和には恋人、華がいるのに、そのことが言えなくて・・。
三角関係で揺れ動く、男女の物語。
装丁の画はあの、マカンマランシリーズでもおなじみの「西 淑」さん!!!
前情報なしに、装丁がただただ好みなので、ジャケ読みした本です!!!
「さんかく」を読んで心に残った言葉
この本を読んで、「さんかく」という題名が、まさか三角関係のことを描いているとは思わなかった。
けれど読み進めるうちに、
「おいしいね」を分け合える人と、同居することになった夕香と正和。
恋人の華とは、真逆で夕香はおいしいご飯を食べることが大好きな女性だ。
恋人の華は、研究職で動物の解剖の仕事をしている。
忙しい日々で、食はおろそか。
とにかく血糖値や栄養になる食事を。
そんな風にコンビニのサンドイッチを食べたり、ジャンキーなものを食べたり。
そんな対照的な二人の間で正和の心は揺れ動くのだ。
一方の夕香もアラフォー世代。
ある人との愛人関係をずるずると引きずっているのだ。
けれども、段々とこのままじゃいけないということに、
三人とも気づいていくのだ。
P207~
変えるということは選ぶということだ。
高村さんとの生活か、華との関係を。
「さんかく」という関係の3人だからこそ、見えてきた部分があり、
気付かされたのかもしれない。
何かの形を変えるということ、それは「選ぶ」ということなんだ。
自分の経験
私も自分の人生を変えるために、「選ぶ」という経験をしてきた。
結果、今の人生がある。
沖縄から東京に引っ越しした時の決断もそうだし、
男女の関係に終わりを選んだこともあった。
何かを変えるには凄く労力がいる。
生ぬるい居心地の良さにつかっていては、自分がダメになることを知っていて、
変えられない弱さも分かる。
けれど、変化は怖いけれど、良い方向に向かうことが多い。
それは自分で「選んだ」からかもしれない。
この本を読んで、モヤモヤしたり、普通はありえないでしょ!!という面もあったけれど、
「おいしいね」って言える相手が言えることは凄く幸せでもあるし、
本能が恋する相手と一緒にいる方が幸せな人もいる。
人間の弱さも醜さもズルさも、寂しさも垣間見れる小説だった。
そして、おいしそうな食べ物がたくさん出てくる。
食べものが出てくる小説って何だかあったかい気持ちになるのだ。
これからしたいこと
おいしいものを「おいしいね」
分かち合えることはやっぱり私にとっても理想だ。
家族でそんな時間がたくさん持てれば。
そんな風に感じた。
以上、「さんかく」を読んだ感想でした。
★千早茜さんの他の作品はこちら★
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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