坂木司さん著「アンと青春」のご紹介です。
先日読んでブログでも紹介しました、「和菓子のアン」の続編です。
今回はアンちゃんの周りで男たちが嫉妬!?
今回の話はですね、あのアンちゃんに男の気配が!?
乙女んの立花さんとぎくしゃくしてしまったり、
立花さんの師匠が「甘酒屋の荷」と、アンちゃんになぞの言葉を残していったり、
立花さんから手作りの和菓子をアンちゃんはもらい、
その和菓子に込められた意味を推測したり、
などなど、今回も和菓子に気持ちや想いが込められ、
この意味は何だろう?とアンちゃんは悩むのでした。
最後に「甘酒屋の荷」の意味が載ってあり、そういうことなのね~♪
とニタニタしてしまいました。
うん、正に「アンの青春」ですね。
色恋なことから大分遠ざかっているおばちゃんとしては、
可愛らしい青春だなと思いました。
和菓子に想いを込めるところがこの小説らしい
和菓子のことをよく知らない人にとっては、相手がもしその和菓子に想いを込めたとしても理解することができません。
けれど、和菓子が好きな人や関わりある人同士なら、この和菓子に込められた意味は何だろうか?と推測することができます。
私にもそんな経験があります。それは、「お花」
私は花言葉とか調べたりするのが好きでして、
昔お花の種をもらった時なんか、この花の花言葉は何だろう?と調べたことがあります。
いや、相手はそんなこと何も考えずに贈ったかもしれません。
意味のないものに意味を見出してしまうのが、「乙女心」ってやつです。
俗に言う「勘違い野郎」の面も私にはあります。
でも、何かをストレートに伝えるよりも、モノにも意味を込められているとしたら嬉しい。
それは普段作る料理にだって想いを込める。
身体にいいものを食べてほしいって思うし、健やかに育ってほしいって思う。
モノを通して、相手のことをより想う。
私もそんな行為が好き。
やっぱり和菓子が食べたくなる小説
前回も綴りましたが、やっぱりこの手の小説を読むとお腹が空いてきちゃいます。
派手さはないけれど、丁寧さと奥ゆかさ、品のある和菓子。
濃いめのお茶と一緒に食べたいな。
あー、和カフェとかに行きたい。
昔行った「茶寮」というカフェも好きだったな。
京都に行ってカフェ巡りしたい。
そんな妄想が次から次へと頭を巡るのでした。
和菓子が好きな人もそうじゃない人も読んでいてほっこりする小説です。
以上、「アンと青春」のご紹介でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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