おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
オリバー・バークマンさん著「限りある時間の使い方」です!!
本の説明
本書は、時間をできるだけ有効に使うための本だ。
ただし、いわゆるタイムマネジメントの本ではない。
と、著者はいいます。
これまで様々なタイムマネジメントの本が出版されてきました。
そのような本には、
限りある時間を使うために、
もっと効率的に、もっと生産性を高める努力をしよう!!
そうすれば、もっと多くのことをこなすようになれる。
そのように言われてきました。
それは魔法の言葉ですね。
私もそのような本をこれまでたくさん読んできました。
もっと効率的にこなせるようになれば、
自分がレベルアップした、ちょっと出来る人間になれる。
そんな幻想と期待を抱いて真似したことは多々あります。
けれど、どうでしょう?
「うまくいっている人の習慣」を真似してみたところ、
本当にうまくいっている人がいるでしょうか?
と、著者は訴えます。
生産性とは、罠なのだ。
この本は、
そのような今までの時間術の概念を覆すような本となっています。
タスクを減らす3つの原則
私たちは、たくさんのタスクを抱えています。
それは役割が増えれば触れる分だけ増殖します。
自分のやりたいこと、
母親としてやるべきこと、
会社員の自分としてやるべきこと、
地域の役割としてやるべきこと、
習い事関係、などなど。
役割が増えれば増える分、
自分のことが後回しになってしまいます。
そんな、無限ループから抜け出すためには、
できるだけタスクを減らし、
自分のやりたいことに注力する必要があります。
自分の取り分をとっておく
これは先取り貯金と一緒の考えで、
まず、自分の一番大事なことに使う時間を確保するのです。
睡眠が大事な人であれば、
8時間を何が何でも確保すると、自分で決めます。
残りの16時間は自分次第というわけです。
私はこの部分に当たるのは、
睡眠、英語学習、家族との時間、運動です。
その中でも意識的に自分で時間を確保しないといけないのが英語です。
なので、ここ最近は朝一番、
オンライン英会話をやるようにしています。
座学の勉強は隙間時間や、寝る前にしています。
進行中の仕事を制限する
これは、仕事や家事において言えることですが、
複数の仕事を同時進行するのではなく、
仕事を3つまでに制限するようにします。
その中の仕事も同時に行うのではなく、
一つ終えたら、次の仕事というように、
空きがでたら別の仕事に移るようにした方がいいそうです。
全部いっぺんにやるのではなく、
小さなことをコツコツ進めるといいです。
これは大掃除と似ていますね。
年末に一気にやるのではなく、
日頃からコツコツ。
今日はここ。
明日はここ。
という感じで一つずつ進めるとうまくいくというのは、
私も実感しています。
優先度「中」を捨てる
そこそこ面白い仕事のチャンスや、まあまあ楽しい飲み会など、
それは切り捨てるには惜しいように思えるけれど、
限られた人生の時間をいちばん食いつぶしている可能性もあるそうです。
それを「ノー」と言えるかどうかでまた、時間の使い方が変わってくるようです。
ここは、その人によって大事さが違うので、難しいかなと思いました。
行きたくない飲み会はノーと言うべきだと私も思います。
全てにイエスという必要はないですよね。
心に残ったことば
次から次へと生まれる無限の欲。
確かにそうだなぁと実感しました。
どんなに様々なことを経験しても、
味わいつくしたという実感は得難いかもしれません。
要は、自分がどれほど満足できるかかなと思いました。
行きたい行きたいと思っていた場所に行ってみた時、
写真の方が美しい風景だった。
というのはよくある話で、
バーチャルの方が勝ってしまうことが度々あります。
けれど、そこに行くまでの時間や、
そこで感じる、熱や匂い、五感で感じられることに喜びを感じられるかも大事かなと。
選択肢が多いからこそ、
人は何をやっていいのか分からず、
他人に提供してもらう方が楽なんですよね。
体験などの、プログラムされたもの、
エンターテイメント。
自分主体ではなく、他人主体の体験を求めがち。
P131~
気晴らしへの欲求をすっかり消滅させる方法があればいいのに、と思う。
不快に感じることなく重要なことに集中できる秘技を、
今すぐ披露できたらどんなにいいだろう。
でも正直なところ、そんな方法がこの世に存在するとは思えない。
僕たちにできる最善のことは、不快感をそのまま受け入れることだ。
重要なことをやり遂げるためには、
思い通りにならない現実に向き合うしかない。
その事実を受け入れ、覚悟を決めるのだ。
これは子育てをしていたら、痛いくらい分かる文章でした。
思い通りにいかないことの連続。
だから、気晴らしにとスマホに手を伸ばすこと。
そして、時間がない時間がないの無限ループ。
この苦しみから抜け出す方法は、
不快感を受け入れること!!
抗うから辛くなるんですよね。
この不快感さえも、生きているから感じられること。
死んでしまったら、その感じたい不快感さえも感じられなくなる。
究極の答えは、事実を受け入れ、覚悟を受け入れること。
なるほどなぁと思ったのでした。
感想
もっとこうした方がいいですよ!!
と、今までの時間術の本は助言が多かったですが、
この本は、
自分には限界があるということ、
受け入れることから始めなさいよ。
そう教えてもらえたような気がします。
あれもこれもと欲張っていては、
いつまでたってもゆとりなんて生まれません。
私たちは、
毎日毎日、たくさんの情報を浴びて、
踊らされて、動かされています。
もっと将来のために、あれもこれもやっておいた方がいいんじゃないのか。
暇な時間ができると、人は何をしていいのか不安になるから、
他人が提供するエンタメに溺れがちです。
そもそも、自分が本当にやりたいこと自体を分かっていない人が多いのかななんて思いました。
自分のことをよく知っていたら、
何をしたくて、何をしたくないのか明白だと思うのです。
時間の使い方って、人によって千差万別だから、
これが正解!!とは中々言えないとは思います。
自分にとっての最良の時間の使い方。
これからも模索していきたいと思います。
以上、オリバー・バークマンさん著「限りある時間の使い方」の感想でした!
過去に読んだ時間術の本
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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