おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
宿野かほるさん著「ルビンの壺が割れた」です！！
この本の説明
「突然のメッセージで驚かれたことと思います。
失礼をお許しください」
送信した相手は、かつての恋人。
フェイスブックで偶然発見した女性は、
大学の演劇部で出会い、
二十八年前、結婚を約束した人だった。
やがて二人の間でぎこちないやりとりがはじまるが、
それは徐々に変容を見せ始め・・・。
先の読めない展開、待ち受ける驚愕のラストとは！！
表紙裏より引用
この本は、本屋さんで「どんでん返し」小説ということで、
よく目にしていて気になっていた本です。
SNS上でもよく見かけてもいたので、今回読んでみました。
フェイスブックを通して、昔の恋人とのやりとり。
未練を持った男のお話しなのかなぁと最初は、
二人のメールのやりとりを覗き見するように読んでいました。
この本の凄いところは、
往復のメールだけで物語が完結すること。
往復書簡小説と言えば、
「ののはな通信」を思い浮かびました。
この「ルビンの壺が割れた」は、穏やかなメールが続くと思いきや、
途中からジェットコースターのように、急展開がまっています。
何度も驚かされて、
唖然とするうちに物語が終わりました。
この本の特徴はなんと言っても、本が薄い！！
この短い文章量でもきっちり読み応えのある本。
二度読みましたよ。
心に残ったこと
P129～
私は生まれながらの犯罪者などというものは存在しないと思っています。
犯罪は、そこに至る理由がある。
決して彼だけが悪いのではないと。
水谷という男のセリフです。
犯罪者を擁護するようなセリフですね。
この言葉の真意がのちに明らかになるのですが、
犯罪は、生まれながらの気質のせいなのか。
それとも、後付けのものなのか。
どんなモノゴトも理由づけはできるものです。
感想
まさに、「ルビンの壺が割れた」タイトルそのままのラストでした。
人はある側面、
一面しか見ていないことが多いですが、
見えない部分を抱えていること。
私たちは、いかに自分の都合よく、
フィルター越しに観ているかを突きつけられます。
変容する、かけひき的内容にも注目ですが、
知りたくもない描写もあります。
これはミステリー小説なのか！？
そして、ラスト一文が痛快でした！！
この言葉を書きたいくらいです。笑
ラストは絶対に先に読まないでください。
薄い本なのに、
これだけあっと驚く展開が待っているとは、
思いもよりませんでした。
イヤミスともとれるこの小説。
気になる方は是非読んでみてください！
驚愕の読書体験ができますよ。
以上、宿野かほるさん著「ルビンの壺が割れた」を読んだ感想でした！
★どんでん返しミステリーはこちら★
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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