本のある暮らし

人生は一冊の本のように味わい深いです。そんな日々を綴ります。

【読書感想レビュー】石垣りん詩集を読みました。

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おはようございます。

 

1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。

 

今日ご紹介する本はこちら。

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石垣りんさん著石垣りん詩集」です!!

 

 「石垣りん詩集」の本の内容

 

家と職場、生活と仕事の描写のうちに根源的なものを凝視する力強い詩を書き続け、

戦後の女性詩をリードした詩人、石垣りん

 

そのすべての詩業から、手書き原稿としてのみ遺された未発表詩や単行詩集未収録作品をふくむ、120篇。

 

 

先月の中旬、ラジオ番組、

ロディアスライブラリーを流し聞きしてきたときに、

ふと、耳に入った石垣りんさんの詩。

 

普段なら絶対読まないであろう、こういった本のきっかけを、

思わぬ偶然の出会いを運んでくれるのが、ラジオのいいところ。

 

すぐ、メモに「石垣りん」と走り書きをしたのでした。

図書館で早速借りて読みました。

 

 

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石垣りん詩集」を読んで心に残った言葉

 

今日もひとりの

 

今日も一人のひとが足場から落ちて 死んだ、

あの危険な場所へ登って行ったのは ビルを建てる願いのためではなく

食べるために 或いは食べさせるために 今日もひとりの人が死んだ

 

これは高度成長期を物語る詩だと思った。

 

今現在建っている高層ビルの背景には、きっと何人も死があったに違いない。

 

私の祖父も高速道路を作りに出稼ぎに出てた話を昔聞いたことがある。

そのことと、リンクした。

 

きっと、あの時代、おそらく食べるために、

食べさせるためにたくさんの人が東京へ繰り出し、

命と隣り合わせの仕事をしていただろう。

 

そんな悲痛さが伝わってくる詩だった。

 

戦後のあの時代はきっとみんな必死だったと思う。

高度成長期を支えてきた人たちも、

今は皆、高齢の方ばかり。

 

あの人たちの頑張りのおかげで今の日本がある。

ご年配の方達を見る度に、

どのような青年壮年時代を過ごしてきたんだろうと、

想像することがある。

 

想像できないくらい、大変なことを経験してきた方達ばかり。ただただ尊敬です。

 

自分の経験

 

私は小学生の頃、詩というなのポエムが好きだった。笑

雑誌に載っているそういったポエムを読んだり、

自分で書いたり。今思えばすっごく恥ずかしいんだけれど、

あの時の方がいろんな文章を浮かんでいたと思う。

 

娘の宿題を見ると、今、詩を読み解く問題が多い。

 

詩は言葉が少ないからこそ、削ぎ落とされた言葉で構成されている。

端的に伝える要素が盛りだくさんだ。

 

少ない言葉だからこそ、余計なことを語らないからこそ、ダイレクトに伝わるのだ。

 

これからしたいこと

 

まだ男女平等ではなかった、

この時代、銀行員として勤め、

55歳の退職まで働き、家族を養わせていた石垣りんさん。

 

不自由の中での心の叫びがつまった詩集でした。

 

55歳まだまだ若いですよね。

そこにも男女の不平等さが浮き彫りになるのでした。

 

不自由だからこそ、文字に自由さを求め、

心の叫びを綴ることができるのかなと思いました。

 

私も同じかもしれない。

日常のちょっとした不満やそういった気持ちのはけ口が、

文字に昇華することが多い気がします。

 

文学的な言葉を綴ることはできないけれど、

これからも心の叫び、思いの機微を綴りたいな。そう思いました。

 

以上、ふとした偶然の出会いから読んだ「石垣りん詩集」の感想でした。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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