おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
この本の説明
きっかけは1冊の本。
かつて読んだ、忘れられない小説の感想を検索した伸行は
「レインツリーの国」というブログにたどり着く。
管理人は「ひとみ」
思わず送ったメールに返事があり、
ふたりの交流が始まった。
心の通ったやりとりを重ねるうちに、
伸行はどうしてもひとみに会いたいと思うようになっていく。
しかし、彼女にはどうしても会えない理由があった。
久しぶりに恋愛小説が読みたくて、
読みたい本リストに入っていたこちらの本を読みました。
本の感想をブログに綴っている身としては、
分かる分かる~の共感する物語でした。
心に残ったこと
P36~
自分と似ていて少し違う感性と、
それを的確に伝えてくる誠実な文章が、
思い出すだけで心地よかった。
伸行がひとみに惹かれた心の様子が伺える一文だった。
文章から相手に好意を寄せる。
相手が見えないからこそ、伝え合う術は文章になる。
文章のやりとりをしていて心地良い相手、
心地よくない相手。
私もネットで文章を綴りやりとりをすることが多いので、
この気持ちは共感でした。
感想
「ひとみ」の抱える秘密を知った時、
そういうことだったのかと衝撃でした。
容易ではない二人の関係。
でも諦めない伸行の真っすぐさが素敵でした。
心から、ひとみの内面を好きになったんだなというのが伝わってきて、
その純粋さも羨ましく感じた。
生きていくのには、純粋だけでは難しい困難が多々ある。
いつだって、始まりやきっかけは些細なことかもしれない。
けれど、それはまるで運命かのように、
二人の人生が変わることがある。
このネットを通して、どれだけの人達が心を通わせているのだろう。
そんなことを想像した。
私もこの物語と同じく、
本の感想を語っている。
時々、〇〇という本の検索から来ましたと、
ご丁寧に過去記事へのコメントを頂くことがある。
そんな時はとても嬉しい。
私なら、コメントせずにそってしまうところを、
わざわざコメントしてくれるその行動が嬉しいのだ。
いつも一方的に言葉を綴っていることが多いだけに、
共感をしてもらえたり、
意見をもらえたり。
見えないからこそ、傷つける言葉を投げかける人もいるけれど、
それだけじゃなく、
温かい言葉をかけてくれる人もいる。
私は「言葉の力」を信じたいし、
言葉は美しいと思っている。
だから話すよりも綴る方が好きなのかもしれない。
顔も見えない遠く離れた画面上のあなたに、
少しでも何かを与える文章を届けられたら。
そんな気持ちで今日もこれからも出来る限り、
文章を綴りたい。
そんな風に思うのでありました。
サクッと読める恋愛小説。
いくつになっても、やっぱり楽しいですね。
伸行のように、真っすぐな青年が世の中に増えてほしいな。
そんな風に思いました。
以上、「レインツリーの国」を読んだ感想でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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