2016年に公開された「君の名は。」
は、ちょうど息子が生まれて一年経ったくらいの時で、
社会現象になったことを今でも覚えています。
2歳差育児にあたふたしていた時期で、
映画館に行く余裕もなく、
一生のうちで、
時の流れがものすごく早く感じていた時期だったと記憶しています。
そんな新海誠監督との出会いは、
20代の頃。
友達が貸してくれたDVDでした。
初めてみたときの感想は、
なんだか凄くきれいな映画だな。
そんな風に感じました。
山崎まさよしさんの挿入歌もまたよくて。
タイトルもいいな。
そんな風に感じていました。
「君の名は。」は、映画館で観れませんでしたが、
DVDを借りて観ました。
心を射抜かれた映画でした。
恋要素が多くて、音楽も素敵で、
これまで3回観ましたがやっぱり好きな映画だと今も言えます。
すずめの戸締りが公開するにあたり、
Amazonプライムで新海誠監督作品が解禁されたのもまた嬉しい最近で、
未鑑賞だった「天気の子」も観ることができました。
準備は整った。
この気持ちを胸に、いざ出陣。
久々の一人映画に行きました
以後、ネタバレ要素を含みますので、
ネタバレ知りたくない人はこのまま閉じることをお勧めします。
期待を胸に鑑賞したすずめの戸締り。
映像がきれいすぎる。
第一印象はそう思いました。
昨今のアニメ映画のクオリティの高さにいつも胸が高鳴ります。
そして、この新海誠監督作品の描く東京がいつもきれいなんですよね。
現実の世界より、アニメで観る東京は不思議と綺麗で、
自分がそこに住んでいることが、
ちょっと誇らしくなるから不思議です。
すずめの戸締りの印象は、
なんで草太は椅子になっちゃうんだろう。
そんな滑稽さに少し不満を抱えていましたが、
椅子にはちゃんとした伏線が込められていたことが分かりました。
内容をまったく知らずに観たのですが、
この映画が東日本大震災のことが強く語られている映画だとは知りませんでした。
主人公すずめは、叔母さんと暮らしています。
どうして両親がいないのか。
小さい頃の記憶が語られないのか。
その謎がだんだんとわかってくるのです。
冒頭、草原のようなところで、
女の人のような人と出会うシーンが描かれているのですが、
それは一度あの世に足を踏み入れてしまったすずめの幼きシーンだったのです。
あの東日本大震災をアニメーションの力で、
しっかり向き合うきっかけを与えてもらえる映画でもありました。
震災後の12年間を彼女は普通に生きていて、
そのシンプルな事実が彼女自身を救うという話にできればいいなと考えていました。
そういう描き方が出きれば、震災に触れる意味を観客に感じてもらえるかもしれないと。
~新海誠本より引用~
この思いはしっかり私にも届きました。
あの日、どれだけの、
「いってきます」
「いってらっしゃい」が交わされたことか。
このシーンの回想にウルウルきましたね。
あの日からもうすぐ12年が経とうとしています。
その当時を生きていた一人として、
だんだんと遠ざかる記憶ですが、
確かにあった真実。
そこからも日常は続いていたということ。
もう少し、この世界で長く生きられたら。
生きたいな。
そんな風に改めて思う映画でした。
大切な人ができること。
大切な人のために生きたいと思うこと。
好きな人のためなら自分の思いもよらない力を発揮できること。
主人公すずめが、草太と出会うことで、
変わっていく様子もよかったです。
何歳になっても恋っていいなと思います。
アニメの力でコミカルに描きつつ、
でも伝えたい思いをバシッと観客に伝える。
そういう映画だったと思います。
映画館で観に行ってよかったです。
これを機に、
まだ観たことのない新海誠監督作品を観てみようと思います。
以上、すずめの戸締りを観た感想でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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