本のある暮らし

人生は一冊の本のように味わい深いです。そんな日々を綴ります。

【読書感想レビュー】「今日、今、この瞬間」を綴った日常エッセイ。角田光代さん著「恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。」

おはようございます。

 

1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。

 

今日ご紹介する本はこちら。

角田光代さん著「恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。」です!!

 

 

 

 

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この本を読んだきっかけ

 

エッセイを読みたい。

そんな時にタイトルがいいなと思って手にとったのが、

本書です。

 

人生の楽しいことが詰まったタイトルっぽくていいなと直感で選びました。

 

角田光代さんの本は、実はあまり読んでいません。

 

以前読んだこちらのエッセイが面白かったので、

今回もエッセイを読んでみました。

 

作家さんの描くエッセイって楽しいんですよね。

 

www.genko-library.com

 

 

この本の内容

ウェブ媒体で月2回更新されていたエッセイをまとめられた本となっています。

2003年から2005年までの約2年間の出来事。

 

たのしいこと。

うれしいこと。

悲しいこと。

怒ったこと。

 

ささやかな日常が綴られた日々です。

 

まさに、その時角田光代さんが感じた、

「今日、今、この瞬間」が綴れられています。

 

私がちょうど高校を卒業した18歳から20歳頃のお話かぁと、

自分と重ねながら読んでみました。

 

飲み屋のちいさなテーブルで

向き合って、

ゆるく酒を飲みながら、

あるいはお茶を飲みながら

だらだらと話をしているように

読んでもらえたら、

私はいちばんうれしい。

 

そう、角田さんもおっしゃっています。

 

年上のお姉さんとおしゃべりしているみたいで楽しいです!

あやこ
 

 

 

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感想

 

エッセイって、作家さんの日常や、脳内が溢れ出るのが魅力だと思います。

本書も読んでいて、

角田さんの人柄についてちょっと詳しく知ることができました。

 

お酒をたくさん飲むとか、

たばこを吸うとか。

 

恋の遍歴などなど。

 

そんなこと考えているのかぁ。

 

自分とは違うなぁと思ったり。

 

あぁわかるわかると共感したり。

 

この頃の角田さんは30代半ば。

今の私とちょっと年齢が近いだけあり、

同年代かのような錯覚に陥りながら読みました。

 

海水浴が大好きな角田さんが、

30半ば過ぎて訪れた海で感じたことを、

こんな風に表現しています。

 

P163~

そういえばそうだった。

海はナンパをするところでもあった。

そんなことも思い出さなければわからないくらい

私は年をとったのである。

 

 

若さが弾けている。

うーん、いいなあ、

と思わず目を細めてしまう。

これまた、年をとった実感になる。

 

ちいさな子供だの、

家族連れだの、

ナンパに精を出す男の子だの、

鞘当てゲームに興じるグループだの、

ぼんやり見まわしていて、

はたと気づいたことがあった。

 

私はある時期を通り越していて、

そこにはもう二度と、

この先二度と戻れないのだ、

ということである。

至極当たり前のことなんだけれど、

ものすごい発見だった。

 

 

年をとること、

もう二度と戻らない日々。

その時にしか感じられない感情は、

一方通行の日々。

 

若い頃にしかできないことを、

ばかばかしいくらいうつつを抜かすべきだと語る角田さん。

 

その年齢になったらわかることを、

文章で綴られており、

 

あぁ本当にそうだなとしみじみと思うのでした。

 

私も今は40代になってみた気持ちは分からないけれど、

きっと40代になったときに、

今わからなかった気持ちが痛感する日がくるんだろうなって。

 

若いっていいなって、

あの日言われたことが今は痛いほどわかる気がします。

 

それが永遠じゃないからこそ、なんて尊いんだと。

 

そして、

何十年後から見たら、

今の私もきっと尊い日々だったと感じるんだろうなと。

 

この本を読んで、

日々の尊さを改めて感じるのでした。

 

だから私はブログには、

自分が感じた、「今、この瞬間」をなるべく残しておきたい。

 

そんな思いが強いです。

たくさん読まれなくても、

だれからも反応がなくても、

 

自分が感じたこの気持ちを残せる場所って、

本当に素敵なことだよなと思うのでした。

 

様々なお話が綴られており、

飽きることなく読めました。

 

エッセイって、

その人と語り合っているような、

対話をしているようで、

楽しい気持ちになります。

 

分厚いエッセイ本でしたが、

一気読みの面白さでしたよ。

 

あやこ
 

おススメのエッセイ教えてください!

 

 

以上、角田光代さん著「恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。」を読んだ感想でした。

 

 

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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