おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
垣谷美雨さん著「あきらめません!」です!
この本の説明
60代の主人公、霧島郁子は、
定年退職を迎え、
住宅ローンも返済が終わり、
子ども達も自立し、
結婚30年を迎え、
やっと夢のセカンドライフ突入と、
胸を躍らせていた矢先、
夫が田舎に帰りたいと言い出した。
知り合いもいない田舎暮らし。
不安を抱えつつも、
自然豊かな場所での生活はきっと素敵に違いない。
そんな夢を膨らませ移住をしてみたら、
打ちのめされることに。
閉鎖的な田舎特有の地域社会。
染み付いた男尊女卑。
時代遅れな現実を目の当たりにした郁子だったが、
ある日出会った女性議員、
市川ミサオの強烈な後押しで、
なぜか市議会議員に立候補することに。
郁子は様々な人たちを巻き込んで、
多くの社会問題に立ち向かう。
そんなお話です。
感想
今回のテーマは議員に立候補する、
60代の女性の人生を描いた物語です。
一気読みの面白さでした。
60代。
新しい土地での生活。
ただでさえいっぱいいっぱいだろうに。
ひょんな偶然な出会いから、
議員になってくれないか。
そんなお願い、普通なら断りますよね。
でも郁子は人間的に情の厚い性格。
この田舎が抱えている古い考えや、
男尊女卑に。
目をつむることが出来ず、
立ち向かうことを決意。
郁子の正義感ある性格。
読んでいてスカッと気持ちよかったです。
それにしても、
未だに日本は男性の議員が多いですよね。
だから決め事は全て男性目線。
そりゃあ、子育てもしづらいし、
女性はまだまだ生きづらいよなぁと思うのでした。
ホントね、子供を産んで働くって本当に大変なこと。
身に染みて実感しています。
今、この現実の世界でも、
子育て支援について政府は様々な案を出していますが、
話合いはきちんと、
現実に子育てをしている世代の意見を取り入れているのでしょうか?
あまり育児に関わらなかった50代60代の男性ばかりで話し合われていたのであれば、
見当違いな意見ばかりのような気がします。
女性の国会議員の比率は、2021年11月時点で9.7%しかいないそうです。
凄く少ないですよね。
そんな男性ばかりの中で働くことの大変さも描かれていました。
少しずつ少しずつ、
女性の数も増え、
新しい風が吹くといいなと思うのでした。
きっと昔の女性はたくさん我慢して生きてきたはず。
そんな不条理を変えようと闘ってきた人生の先輩方が少なからずいたことに、
敬意を感じるのでした。
P203~
女性の苦難の歴史を垣間見た思いがした。
このテの男たちと闘うのは大変だったに違いない。
現代を生きる女たちが当たり前だと思っている権利は、
実は女たちが闘いとってきたものだということを忘れがちだ。
郁子さんを応援したくなる一冊。
選挙に行こう!
本当に国の為に頑張ろうとしている人を見つけたくなる。
そんな一冊でした!!
以上、垣谷美雨さん著「あきらめません!」を読んだ感想でした!
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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