本のある暮らし

人生は一冊の本のように味わい深いです。そんな日々を綴ります。

【読書感想レビュー】平野啓一郎さん著「ある男」を読みました。

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1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。

 

今日紹介する本はこちら。

 

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平野啓一郎さん著「ある男」です!

 

 

 

 

「ある男」の本のあらすじ

 

弁護士の城戸は、かつての依頼者である里枝から、

「ある男」についての奇妙な相談を受ける。

 

宮崎に住む里枝には、二歳の次男を脳腫瘍で失って、

夫と別れた過去があった。

長男を引き取って、十四年ぶりに故郷に戻ったあと、「大祐」と結婚して、

幸せな家庭を築いていた。

 

ある日突然、「大祐」は事故で命を落とす。

悲しみにうちひしがれた一家に、「大祐」が全くの別人だと・・。

 

 

里枝が結婚した「大祐」はいったい何者なのだろうか・・・?

本を読みながら、いったい誰なんだろう。

どうしてこうなったんだろうと、謎を解きながら読める本だ。

 

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 「ある男」を読んで心に残った言葉

 

P347~

一体、愛に過去は必要なのだろうか?

 

これは、里枝が「大祐」の本当の姿を知った時のセリフだ。

 

今まで幸せな結婚生活を送ってきた、里枝。

死後相手の過去の真実を知ることになったのだが、

その衝撃は計り知れないものだったに違いない。

 

私も、こんな世界があるのかと衝撃的だった。

本当にあるのかもしれないって。

 

知らなくていいことって世の中にはたくさんある。

 

それまでの築いてきた愛の形は過去を知ることによって変わるのだろうか?

変えるも変えないも本人次第なんだと思う。

 

自分の経験

 

私もどちらかというと、相手がどんな過去を送ってきたのか、知りたいと思ってしまう。

だって、その人がどんな人生を歩んで今があるのか興味があるからだ。

 

けれど、人は誰だって、人に言いたくないこと。

抱えていることがたくさんある。

 

どんなに善良に見える人も、心に何か秘めている過去があるかもしれない。

 

私自身も夫には全てを話しているわけではないし、

夫の過去も全て知っているわけでもない。

 

夫婦の間でも知らなくてもいいことってあると思うのだ。

だからお互い詮索しないし、そこはもう信用するしかないと思っている。

 

これからしたいこと

 

私にだって、あの時ああしていれば、こうしていればという過去がある。

もっと違う人生があったかもしれない。

 

住んでいるところにしろ、仕事にしろ、出会った人にしろ。

いろんな選択をしてきて今がある。

 

過去はやっぱりどうしても変えられないけれど、

「今」この瞬間からなら変えることはできる。

 

そして、この本の「ある男」のような人生を送っている人がこの世の中にいるのかもしれない。

そう思うと、そっとしておいておきたいと思ったし、

やっぱりいらぬ詮索はよくないのだと思った。

 

自分が関わる人その人自身からしっかり感じ取ろうと思う。

 

 

平野啓一郎さんの本は、文学的で、所々教養的文章が散りばめられています。

要所要所の引用もまた楽しめる本でした。

スラスラと引き込まれ一気読みでした!

 

以上、「ある男」の紹介でした。

 

 

平野啓一郎さん関連の本はこちら★

 

凄く好きな一冊です↓

 

www.genko-library.com

 

 

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

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