おはようございます。
1冊読み終わったので感想を綴りたいと思います。
今日ご紹介する本はこちら。
青山美智子さん著「木曜日にはココアを」です!!
この本の説明
人知れず頑張っている
あなたに、読んでほしい。
喫茶店で働く青年。
家族を養うキャリアウーマン。
新人の幼稚園の先生。
サンドイッチ屋を開いた元銀行員のオーストラリア人。
小さなきっかけから人生が変わっていく、
一杯のココアから始まる物語。
喫茶店で働く僕は、
木曜日に必ず訪れる女性に恋をした。
彼女は決まった席で必ずココアを飲む。
そしてエアメールをいつも書いている。
相手は誰なんだろう。
気になる僕。
僕は心の中で彼女のことを「ココアさん」と呼ぶことにした。
そんなある日、彼女が元気がない様子だ。
涙をぽろり落とすのを見てしまった僕は、
思わず声をかけた。
一杯のココアから、登場人物たちがつながっていく、
12の物語です。
感想
最初の僕の恋のお話しと、
最後の私の恋のお話しが特によかったです。
ココアいいですよね。
季節がちょうど冬だからこそ、
飲みたくなります。
そんなココアのように、心を包んでくれる物語ばかりでした。
青山さんの本は、人と人とのご縁を大切にしたくなる描写がたくさんあります。
P181~
MASTERという言葉の意味を、思い浮かべる。
修士。責任者。長。師匠。経営者。精通者。進行役。元になるもの。
彼が「マスター」と呼ばれることを好む理由が、
なんとなくわかった気がした。
誰かのために、何かのために、彼は起点となって人を動かすのだ。
マスターと出会わなかったら世に放たれることのなかった光が、
たくさんあるのだろう。
でも考えてみたら、多かれ少なかれ、
誰もが誰かにとってそういう存在なのかもしれない。
きっと知らずのうちに、
わたしたちはどこかの人生に組み込まれている。
私は一体誰にどんな影響を与えられるのだろう。
どんな影響を人に与えられるのだろう。
みんなみんな、誰かの人生に影響を与えている。
いい影響も、悪い影響も。
あったかい飲み物を用意しながら読んでほしい、
そんな本でした。
題名も「ココア」だからこそ、いいんだなぁ。
これが「紅茶」でも、「お茶」でも何だかちょっと違う。
「ココア」という優しい響きの音と、実際に甘くて温かい飲み物。
そんな相乗効果もあって、
よりこの物語を温めてくれるんじゃないのかなと思いました。
以上、青山美智子さん著「木曜日にはココアを」を読んだ感想でした!
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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